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西部圏域不眠診療webセミナー

博愛病院で久しぶりに人前で話せるとウキウキして向かったら、Web配信用の別室でした。座長の田中先生と二人で配信です。まずは、自分自身の睡眠医療の関わりの変化について説明の上、2年前の講演を踏まえて開始です。睡眠、覚醒リズムのおさらいの後に、ベンゾジアゼピン系薬剤、メラトニン系薬剤、オレキシン拮抗薬についての作用の仕方を説明の上で、不眠の診断フローチャートを使ってしっかりと不眠の原因を聞きましょうという話です。今回はアルコールによる不眠症例、前立腺肥大による不眠症例を提示しました。その後に不眠症に対しての睡眠薬の登場です。ここで、話を替えて不眠症に関連するうつ、認知症、依存に対しての現状と対応について持論を展開です。依存がらみでこの3年弱睡眠薬の処方規制に対して山陰地方を中心に講演してきました。前回の隠岐も加えました。その効果として、初診時の内服薬の割合を3年間で比較しましたが、微妙にベンゾジアゼピンが減って、オレキシン拮抗薬が増えたか?という状況です。スボレキサントの弱点の入眠障害に対してレンボレキサントはゾルピデムERより良い効果を示しています。実際の臨床使用でも入眠障害にもレンボレキサント有効な症例も多いです。依存の問題への対応としては、早めに治療して治療後終診を目指します。『とりあえず、ゾルピデム、トリアゾラム』から『とりあえず、レンボレキサント』  に意識を変えてもらうことが重要です。

反省会は『両国鮨』です。大将自らカニの身を足、元、爪、みそに分けていただきました。この順に食べると味が濃くなり美味しいそうです。初めて知りました。AI問診の状況も教えてもらい勉強になりました。学生の時に医用電子で勉強したことが実用化されてきています。世の中どんどん進歩しているので、もっと勉強しないといけないと痛感しました。