のむらニューロスリープクリニックのむらニューロスリープクリニック

睡眠医療Somnology

神経や身体の異常からくる睡眠疾患に対応

毎日の良質な睡眠は健康に必要なものです。睡眠の問題は種々の原因で損なわれます。それを放置すると、神経系に異常を引き起こしてきます。
寝付けない等の不眠やいびきを伴う睡眠時無呼吸症候群、日中の眠気を引き起こす過眠症等睡眠に不安のある方は気軽にご相談いただければと思います。

該当する症状

下記のような症状でお困りの方は受診をおすすめします。
その他、気になる症状などお気軽にご相談ください。

  • ねつけない

    入眠困難という不眠症になります。一時的なものであると良いのですが、慢性的になる前に対応の必要があります。睡眠環境の調整と共に適切な睡眠薬の使用も必要です。治療後終了も可能ですので、早めの対応が必要です。

  • 中途覚醒

    一度睡眠後に目が覚めて眠れなくなることを指します。年齢と共に増加することも多いですが、不十分な睡眠時間の為に日中の眠気を引き起こす場合には対応が必要です。認知症の進展の可能性もあり、注意が必要です。

  • 早朝覚醒

    普段の起床時間より早く目が覚めてしまい、眠れない症状です。うつの進展の可能性もあり、早期の対応も必要です。

  • いびき

    睡眠時無呼吸症候群の可能性もあります。種々の生活習慣病の原因になる疾患で。日中の眠気を引き起こし、事故を起こす可能性もあるため、睡眠ポリグラフ検査を行うことをお勧めします。

  • 睡眠中の無呼吸

    睡眠中の無呼吸の程度を睡眠ポリグラフで評価の上で対応を考慮します。心筋梗塞や脳血管障害のリスクにもなるため、注意が必要です。

  • 日中の眠気

    夜間の睡眠状態も考慮する必要がありますが、過眠症の可能性があります。このために社会生活が著しく障害される場合には、反復睡眠潜時検査で評価の上対応が必要となります。

  • 睡眠中の感覚障害

    寝る前に下肢を中心にむずむずする異常感覚が出現する場合にはむずむず脚症候群の可能性があります。症状の確認と検査により対応が可能です。

  • 睡眠中の四肢の痙攣

    睡眠中に四肢に周期的にピクつくような痙攣をともなうことがあります。無意識に起こっていることも多く、不眠症の原因になっていることもあります。睡眠ポリグラフでの確認の上対応する必要もあります。

  • こむら返り

    睡眠中に筋肉に異常痙攣を伴うために睡眠障害を引き起こします。生理的な原因から内科疾患、筋肉疾患が隠れている可能性もあるため、頻度が多い方は注意が必要です。

  • 睡眠中の異常行動

    睡眠時無意識に歩いたり等の行動化が起こることがあります。転倒等の事故になることもあり、成人以降の病態ではレビー小体型認知症やパーキンソン病のリスクになる為、注意が必要です。気になる症状はの方はご相談いただければと思います。

  • 悪夢

    繰り返す悪夢により睡眠が障害されます。心理的な要因が多いこともありますが、レム睡眠行動障害の症状の可能性もあります。睡眠ポリグラフで検査の上対応します。

  • 寝言

    生理的に出現もしますが、叫ぶような大きな寝言はレム睡眠行動障害の可能性も考えられます。症状によりますが、症状が続く場合には検査の上で対応が必要です。

診察・検査

主な治療対象の疾患

  • 不眠症

    5人に1人は睡眠に問題を抱えています。不眠症は種々の原因で起こりますが、日中の眠気と共に休息をとれない為身体に多大な影響を与えます。不眠症は問診や睡眠ポリグラフにより、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒に分けられますが、放置することにより慢性化し、生活習慣病、うつ、認知症を引き起こすため、早めの対応が必要です。

  • 睡眠時無呼吸症候群

    いびき、睡眠時無呼吸がある場合には疑います。頻回の無呼吸による中途覚醒の為に不眠を起こし、日中の眠気のため事故につながることもあります。さらに、低酸素が原因となり、動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳血管障害のリスクにもなります。気になる方は睡眠ポリグラフの検査の上で対応します。

  • レストレスレッグス症候群

    就寝前の異常感覚の為に入眠困難を引き起こします。問診や血液検査、神経伝導速度で検査の上対応を行います。25人に1人患っている方がおり、気になる方はご相談いただければと思います。

  • 周期性四肢運動障害

    レストレスレッグス症候群に合併することがありますが、就寝時、睡眠中に四肢に周期的な筋収縮を引き起こし、中途覚醒を起こします。そのため不眠症を起こします。また、夜間高血圧の原因となっていることもあり、睡眠ポリグラフや24時間血圧計で評価することも重要です。

  • 睡眠随伴症

    小児期には睡眠中に無意識に動く夢遊病、成人以降に夢を見ての夢内容の行動化を起こすレム睡眠行動障害があります。レム睡眠行動障害は事故の可能性もあると共に、レビー小体型認知症やパーキンソン病への進む可能性があるため、注意が必要です。睡眠ポリグラフで検査の上対応します。

  • 過眠症

    夜間に睡眠障害がなく、十分睡眠をとっても日中の眠気の為に社会生活に支障を呈する状態です。まず、血液検査や頭部CT、睡眠ポリグラフで種々の原因の除外等の評価が必要です。ナルコレプシーが代表的な病気で、就寝後すぐの夢や金縛り、笑った時等の脱力がある場合には疑います。反復睡眠潜時検査で評価の上対応が必要となります。日中の過度な眠気でお困りの場合にはご相談いただければと思います。

  • 概日リズム障害

    過眠症と共に不登校等の原因になっていることがあります。遅寝遅起きが過度なために、社会生活に対応できなくなります。問診、睡眠日誌等で評価を行います。本人に悪気がないのに、問題になっていることが多く、早めの対応が必要です。気になる方はご相談いただければと思います。

検査・治療など

症状に合わせ下記のような検査、治療を行います。

  • 寝付けない、中途覚醒等の睡眠の問題は、問診等により原因を検索し、対応を考えていきます。
  • いびき、睡眠時無呼吸等の症状には睡眠ポリグラフで検査を行います。
  • 日中の眠気には夜間の睡眠状態の確認の上で反復睡眠潜時検査を行い、対応を考えます。

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