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安来市医師会学術講演会(現状の睡眠薬の使用について)

Web講演で『現状の睡眠薬の使用について』話しました。

安来市での講演は初めてなので、不眠のフローチャートに従って症例提示の上で対応を示唆しました。基本は、ハルク・ホーガンのようにしっかりと聞くという事です。睡眠薬の問題としては、ベンゾジアゼピンの依存です。日本のベンゾジアゼピン処方件数が多いのが問題視されています。各国でベンゾジアゼピンに処方制限がかかるようになっています。 タバコスポンサーで走っていたF1がタバコスポンサーが排除し、形が変わったスポンサーに変わったのと同じ流れか?ベンゾジアゼピンの減量にオレキシン拮抗薬が期待されます。今回、三菱のデボネアに似たようなデエビゴが発売されました。印象は入眠障害、中途覚醒にも有効で、切り替え可能な例もでてきています。しかし、3年間の半年間に当院初診時の睡眠薬内服状況を確認すると、未治療受診例が増えた一方、ベンゾジアゼピン内服例は減らずオレキシン拮抗薬も増えいません。今回のTake home messageは『とりあえず、デエビゴ』です。

きさらでの反省会。手が込んだ料理ですね。食材の良さを考慮し、美味しい料理を作るように、薬剤の効果を熟知して、適切な治療を心掛けないといけません。