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不眠症は論文で治すんじゃない、現場で治すんだ

デエビゴが発売されて2週間が経ったところで、エーザイMRさん向けに勉強会がありました。昼休みに話をするので、おなじみ屋のお弁当でまずは腹ごしらえです。昼から豪勢なお弁当でした。いい塩梅の味付けです。いい塩梅の話をしないといけないとプレッシャーの中、論文データでなく実臨床の印象で話をしました。題して『不眠症は論文で治すんじゃない、現場で治すんだ』と青島風にスタートです。オレキシン受容体拮抗薬、メラトニン系薬剤、ベンゾジアゼピン系薬剤使用の症例を示した後、不眠症は万病の元(認知症、うつ、依存症)への関連について話しました。ここで、実臨床データーを整理してみました。睡眠薬の減量が叫ばれる中、当院へ来られる患者さんの内服薬の割合をみてみました。2年間経過し、内服なく相談する人が増加し、周囲でも認知されたきた印象がある中で、ベンゾジアゼピン系薬剤内服している方の割合は減るどころか、増えているものもありました。これはまとめてみて、意外でした。当院ではできるだけベンゾジアゼピン系薬剤を最低限にして使用しているようにしていますが、どうなっているかなと2年間の処方も再確認してみました。 その中で、デエビゴは37例処方しました。効果判定できた20例で検討すると、6例著効、10例有効、4例無効でした。印象はいいですね。中途覚醒、早朝覚醒には有効で、ベルソムラと同程度。入眠障害にも効きますが、エスゼピクロン高用量、ゾルピデムには負けます。というか、ベンゾジアゼピン依存例には難しいのかなと言う印象です。現状での一番いい使用は、不眠症へのfirst choiceかな。

半年ぶりに好き放題話させていただきまして、ありがとうございました。