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睡眠障害と認知症の関連(高齢者医療を考える会)
倉敷での講演です。雪がちらつく中、山越えです。倉敷平成病院高尾芳樹先生に講演の機会をいただきました。棚橋先生となので、恥ずかしくないように頑張らないといけません。
認知症はアルツハイマー型、脳血管型、レビー小体型の頻度と現時点では報告されています。その頻度に従い、レビー小体型認知症ではレム睡眠行動障害が多く、症状が先行することが多いです。スクリーニング
、睡眠ポリグラフでの鑑別、リスクになる因子について話したうえで現時点での取り組みを話しました。脳血管性認知症では睡眠時無呼吸症候群が低酸素や動脈硬化より誘因となり、認知機能悪化を起こします。ここでも、スクリーニングと共に検査を行います。治療は継続が大事で、脳卒中後の治療も継続が難しいことが示されています。いかに治療を継続するための方法として考えていることを話しました。最後にアルツハイマー型認知症ですが、早期より睡眠障害があると、問題となる行動心理症状が出やすいという報告もあります。理由としてはメラトニン日内変動の異常等の報告もありますが、最近は不眠症がアルツハイマー型認知症のリスクになりうるということも報告されています。というわけで不眠症の方には治療するとともに、認知症リスクになるものは対応するべきではないかと思い対応しています。まだまだ、確固とした対応が決まっていないことなので、悩み考えながらの対応を小さいクリニックながら対応している現状をお話ししました。