おしどりネット説明会で実際の運用例を紹介しました。クリニック開院にあたって大学病院からの引継ぎ患者さんには紹介状とサマリーをお渡ししていました。しかし、紹介状、サマリーを無くしたり、持ってこられない人がいて困りました。紹介状再発行をお願いしたら、費用が掛かるとのことで困りました。結局、お薬手帳やかかりつけ薬局にお願いして助けてもらいました。そこで考えたのが、おしどりネットの導入でした。例えば、鳥大で精神科で併診で来られる人は横の診察室に移動していたのを、帰宅途中に寄ってもらって以前と同じように診療できている状況です。その他にも以前の画像や検査結果の比較も行え、便利なことも説明しました。自院の診療だけでなく、他院の状況も確認ながらの広い視野に立った診療が可能です。最終的には全病院の情報が集約できると住民の皆さんにとって有益なものとなります。そのためにも、おしどりネットの普及が大事です。

講演後に実際のおしどりネットを見てもらって終了です。他院に情報はいらないと言われる先生もいますが、医療行為を行う以上他院での医療情報は重要ですので、さらに普及が進めばと思います。