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片頭痛、SAS診療における実臨床について

第一三共の木田さんから『片頭痛、SAS診療における実臨床について』という題名で社内研修会の宿題をいただきました。

片頭痛と睡眠疾患の関連はいくつかの可能性は示唆されています。SAS(睡眠時無呼吸症候群)では起床時の頭痛を認めることがあり、頭痛とSAS診療について講演しました。片頭痛というと大学院生時代に対光反射の日内変動を検討したことがあります。自律神経学会の推薦論文になったけど、英語論文にするので辞退してそのままになった発表がありました。

と過去を振り返りながら、自分が体験した頭痛を踏まえながらくも膜下出血、慢性硬膜下血種、副鼻腔炎、SAS、緊張型頭痛、片頭痛と話していきました。片頭痛においてはガイドラインにおいても予防薬、発作薬とも提示されています。予防薬として昨年より使用可能なった抗カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)製剤について使用経験を提示しました。有効性は高いのですが、費用が高額なのが欠点でしょうか。発作薬としても今年から使用可能となったラスミジタンについても使用経験を提示しました。こちらは浮遊感等の副作用を考慮しながらの、使用が必要です。28年間の頭痛診療をしてきたことになりますが、トリプタン登場で衝撃を受けましたが、CGRP製剤、ラスミジタンの出現に期待をしています。

荒磯のお弁当です。 頭痛診療で使用する薬剤と同じでおかずも豊富でした。それぞれの効果を最大限使用できる治療が必要です。