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チューリップセミナーin岡山

岡山市での講演です。森昌先生がノミネートされていたので、ふざけたスライドを作りましたが、所用で参加できなくなったようです。

柏原先生を始め 偉い先生に話すので良かったかなと思い、『悩ましいパーキンソン病治療』として話しました。現在、パーキンソン病治療薬は多種類あります。どのように使うべきか悩むことも多いです。まずは、病気によって使い分ける必要があります。まず、パーキンソン病発症前駆期としてはレム睡眠行動障害への対応が必要となります。クロナゼパム、メラトニン系薬剤、その他を使用しますが、治療効果が必ずしもいいとは言えない状況です。次に早期パーキンソン病ですが、ガイドラインでも示されているように。ドパミン系薬剤を使用します。

PD MED studyでもレボドパはその他のドパミン系薬剤よりもレボドパが副作用含めて脱落が少なく、効果も若干強いです。ドパミンアゴニストとモノアミン阻害薬(MAO-BI)では効果に差はありませんでした。レボドパ製剤の中でも、カルビドパ合剤とベンゼラシド合剤でも違いがあるので、患者さんに応じて考慮する必要があります。ドパミンアゴニスト、MAO-BIも数種類あるので、それぞれの特徴を考慮して使用する必要があります。進行期パーキンソン病にもアルゴリズムが示されています。レボドパ分薬や他剤併用等の手段がありますが、その一つとしてCOMT阻害薬があります。もともとあったエンタカポンにオピカポンが加わったことにより悩まないといけません。最終治療となるLCIGにもオピカポン追加で薬剤減量できたという報告もあります。このように、それぞれの薬剤の特徴を考慮し、患者さん背景、病期等を考量して治療を選択する。悩ましいパーキンソン病治療ですが、悩みがいのあるパーキンソン病治療と言えます。

このような話の後に、症例検討もありました。皆さん悩みながら治療をしています。

講演後に家族亭のお弁当をいただきました。いろんな食材があり、何から食べるか悩ましいです。