のむらニューロスリープクリニックのむらニューロスリープクリニック

お知らせNews

意外に多い睡眠時無呼吸症候群

とみます外科廣田先生のお誘いでディナーオンセミナーの講演をしました。カフェピュアーで毎月行っておられるようですが、夕食後にテーマを決めた講演を聞くというものです。まずは、食事をいただきますが、栄養士さんがテーマに合わせてメニューを決めるようです。今回は睡眠がテーマなので、GABA、メラトニン、セロトニンのもとになる食材を前菜、メインとメニューに取り込んでおられました。種々の業種が参加しており、感銘を受けました。

今回の内容は『意外に多い睡眠時無呼吸症候群』でしたが、食材も睡眠に関連したもので、作られていたので、まず睡眠全体の神経の関わりを話した後に、有病率をまず提示しました。検討の仕方で差はあるものの、5人に1人は

診断するための検査を説明の上で各指標の意味合いを示しました。睡眠時無呼吸症候群(SAS)はAHIで重症度が決まりますが、最低酸素飽和度が低くてビックリすることがあります。試しに自分で息こらえをしてどこまで酸素飽和度を下げるかをやってみました。スタートは99%でしたが、93%まで落ちました。しばらくして、しんどくてハーハーいう事態です。一度91%まで下がったときはしばらく頭がぼーっとしました。こういう事態が夜に起こっていると思ったら、怖いですね。SASでは低酸素、睡眠分断より血管に悪影響を及ぼし、心血管疾患、脳血管疾患のリスクになります。そのためにも対応が必要です。検査結果により側臥位寝、マウスピース、持続陽圧呼吸療法(CPAP)を考慮しますが、変わり種でナステントもあります。でも、これは自分ではようしませんでした。CPAP療法も自分でやってみると、結構大変なのが分かりました。うまく使えない要因を考えて、マスクを変更してみたり、加温加湿をしたり工夫も必要です。CPAPを含めてSASの治療は継続が大事です。脳卒中患者でのCPAPは有効性があるものの、継続率が問題となっています。当院でも継続率を上げれるよう努力して、脳卒中予防に努めます。

このような話でしたが、保険会社の方もおられて、予想外の質問もいただき、勉強になりました。このような面白い会をしている廣田先生に感服いたしました。