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思春期における睡眠の重要性(鳥取市学校保健研究発表会)

午前の診療を終えて、車で千代南中学校に向かいました。道中おにぎりを食べながらなんとか間に合いました。会場に入ってみると、あまりにもちゃんとした会でビックリしました。なんかまずい感じだな~。

まず、田尻先生より千代南中学校でのメディアとの付き合い方や睡眠表を利用した指導についての研究概要をまず聞きました。

西尾先生より指導講評という形の発表がありましたが、鳥取県は不登校が多い事実を初めてしりました。

ここで、講演の開始です。5月の時はPTAの方が対象で今回は養護教諭とのことでしたので、再度睡眠についてのおさらいです。睡眠と覚醒は概日リズムの一部で表裏一体です。思春期にはホルモンの影響もあり、より重要です。思春期の睡眠の問題としてはTV、ゲーム、コンビニ、ネットによる24時間社会の影響が問題となります。睡眠時間とともにパフォーマンスが落ちる報告もあるので、学習においては睡眠時間の確保が重要です。ここからは、病院の立場として思春期の睡眠障害を実際の症例を通じて紹介しました。概日リズム障害、睡眠不足症候群、周期性四肢運動障害、睡眠呼吸障害、ナルコレプシー、起立調節性障害になります。病気の場合は病院が介入しないとどうにもなりません。睡眠障害が不登校のきっかけになることもあり、早急な対応が必要です。対応が遅くなると、睡眠障害を改善しても学校に行きづらくて不登校は治りません。大学生の時に授業に出なくて、久しぶりに出たときに違和感があったのと同じです。高校までは団体活動なので、居場所がなくなってしまいます。もう一つ子育て王国鳥取県の利点は医療費が安いところです。睡眠医療は結構費用が高いのですが、この点でも高校生までは利点になります。ADHDで眠気を訴えることも多いことを今回知りました。思春期にしっかり対応することが重要です。

講演後太田垣校長先生たちと雑談で睡眠のことを話しました。最後に写真を撮って帰宅です。帰ってみてビックリ。なんと米粒がYシャツについていました。恥ずかし~。受けたと思ったシーンは『あほだな』と思われていのかな。残念。