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広島県LCIG地域連携講演会

パーキンソン病治療として、胃瘻より持続的にドパミン製剤を注入するLCIGがあります。その講演会の発表依頼があり、行ってきました。行ってみてビックリ、広島県の会でした

まず、西日本で実績一番の岡山旭東病院 藤原さんより看護師の役割として、指導やフォローでの注意点を詳細に教えていただきました。

私の方は鳥取大学勤務時に三人の方が導入されたので、その事例を話しました。論文でも報告されているように、LCIG療法によりOn時間の延長、Off時間の短縮、日差変動の減少を体感しました。この症状は運動症状だけでなく、日中覚醒困難等の非運動症状も軽快されることも確認します。睡眠スケールも改善する報告もあります。さらに、フォロー時の注意点として、チューブ・ポンプトラブルがあり、その事例を提示しました。導入例についてはwearing offが高度で、薬剤でのコントロールが難しい例を鳥取大学に相談し、ポンプ操作の問題で不可能であった例を提示しました。

広島大学脳神経内科 高橋先生より導入施設として、LCIG適応はドパミン5分割以上、2時間以上Wearing off、1時間以上Troublesome dyskinesiaを上げられました。

最期に、広島市民病院 山脇先生より進行期パーキンソン病治療におけるDATの有用性としてDBSとLCIGの比較検討を教えてもらいました。LCIGは皮膚、チューブ、ポンプ関連のトラブルが欠点として挙げられます。DBSとLCIGの併用例も示していただきました。

パネルディスカッションとしてデュオドーパ導入の適応患者像と紹介から導入・フォローに関しての留意点を話し合いました。医療圏は違うものの、地域連携、多職種との連携の重要性を考えさせられました。

懇親会で広島大学の状況を教えてもらいましたが、その後買い物に行こうとエレベーターに乗ったところで、広島市民病院の山脇先生と出会い、看護師さんと一緒に飲みに行くことになりました。料亭のようなバーで病院関連の話を教えてもらいました。

他地区より参加となりましたが、大変勉強になりました。