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RBDをキーにしたパーキンソン病の側面(PD-Sleep Conference 2019)

グランデニッコー東京台場で開かれたPD-Sleep Conference 2019で上記の演題で講演してきました。RBDは質問紙で0.5%の有病率と報告されている中、最近、質問紙と共にPSGを施行した報告で1.06%と2倍の有病率が報告されています。この報告では家庭でPSG検査を行っているのも興味深いです。当クリニックの検討でも偽性RBDも混じっていることより、ビデオPSGの重要性を話しました。RBDはパーキンソン病の病前症状として注目している中、今年の睡眠学会でも報告した注意すべき症状について示しました。PDにおいては認知症のリスクになる症状として注意すべきことを話した後、ラメルチオンが有効だった報告を示しました。最近ロチゴチンで有効だった報告もあり、それも提示しました。運動症状と共に、睡眠障害、RBD重症度にも有効でした。RBDに関する質問紙でも重度な症状に有効な結果出ています。PSGの検討では睡眠に良い影響も少数例の検討なので、レム関連の有効性はしめされていませんでした。徐々に、RBDをキーにした論文も発表されているため、今後の神経保護に向けた研究に期待したいです。