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高血圧について
内科疾患として多数占める病気ですが、問題は自覚症状がないところです。ただ、放置していると脳血管障害、心血管障害に進展する可能性があります。血圧とは心臓より全身に血液を送る時の圧力であり、水道から流れるホースをイメージしてもらうと分かりやすいです。水が増えると圧力が高くなるし、ホースが細くなっても圧力が高くなります。血圧測定で評価すると脳卒中の久山町研究でもBP140/90以上になると脳卒中のリスクになることが報告されています。ただ、血圧は変動しており、診察室、家庭血圧、昼間平均血圧、夜間平均血圧、24時間平均血圧で高血圧の定義がされています。家庭血圧、診察血圧で乖離がある場合も多く、仮面高血圧、白衣高血圧もあり、仮面高血圧は要注意です。血圧の管理に24時間BP測定も有用です。私も着けてみましたが、一般的には昼間高めで、夜間低めのdipper typeとなりますが、夜間の高血圧、早朝の高血圧は要注意です。家庭血圧を測る場合は朝食前、昼~夜に測定してもらうと良いと思います。血圧の影響には種々の因子があり、季節変動もあります。高血圧を放置すると動脈硬化の増悪になるので、対応が必要です。1日6g以下の減塩指導をされますが、現在の食塩摂取量も測定可能なので、一度チェックしてみて生活習慣をすることは有効です。のむニューレクチャー当日ローリエ薬局で試食会を行っていましたので、減塩食を食べてみました。ちょっと物足りない感ありますが、意外と慣れそうです。運動、節酒を行ったうえでも血圧が高い場合には降圧剤を使用する必要があります。降圧剤にも種々の種類があり、それらを組み合わせて使うことも有用です。高血圧の一部に二次性高血圧症があり、難治性の場合もあります。その場合には特殊検査の上で診断となります。高血圧を放置して脳血管障害を起こして後遺症に苦しんだ人を多数みてきたので、高血圧を放置せずにちゃんとした対応が必要です。