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めまい・しびれについて
めまい・しびれも神経内科診療で多い病気であるとともに、種々の原因があります。
めまいの場合は中枢性、末梢性かに鑑別することが大事です。中枢性のあ場合にはその他の神経所見を確認の上でワレンベルグ症候群や小脳梗塞のように救急処置が必要な場合があり、注意が必要です。末梢性の場合はメニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎等がありますが、急激に回転性めまいが出現します。方向性があるのも特徴です。これら以外にも意外に立ちくらみ症状の起立性低血圧によるめまいもあります。これらを鑑別の上でそれぞれに対応しないといけません。
しびれは電気信号でインパルスを伝える神経の異常な現象です。こちらも中枢性と末梢性の障害に分けられ、賞状の部位により中枢神経、末梢神経に分けられます。半身のしびれ等で中枢性の障害の場合には視床出血等の緊急性を要する場合もあり、注意が必要です。末梢神経障害の緊急性を要する場合としてギランバレー症候群というものもあります。この場合は四肢末梢よりしびれが上行して筋力低下、呼吸機能低下も起こりうるため、早急な対応が必要です。神経線維の外周にあるずい祥の障害による病態で末梢神経伝導速度で波が崩れたようになります。その他の末梢神経障害としては糖尿病性やアルコール性の栄養障害性が神経線維内部の軸索障害により種々の神経障害を起こしたりします。絞扼性障害として特異的な神経障害を起こす場合もあります。手根管症候群が有名ですが、総腓骨神経障害の場合には下腿外側、足背の感覚障害を起こしたりします。この場合の末梢神経伝導速度では伝導速度遅延とともに、波が小さくなります。
このように、めまい・しびれは多い症状ですが、種々の原因があるため、神経診察と共に検査で原因の鑑別の上で対応が必要です。