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生活習慣病と脳神経(安倍医療講演会)

ロリーエ薬局の門脇先生と一緒に安倍公民館で講演させていただきました。門脇先生より薬局の賢い使い方としてお薬手帳や残薬への対応を話していただきました

その後『生活習慣病と脳神経』という題名で生活習慣病と神経疾患の関りを話しました。まずは皆さんが受けている健康診断には大事な生活習慣病のチェックが入っています。しかし、血圧には日内変動があるため、家に血圧計がある場合には朝食前と昼~夜のいいタイミングの2回チェックするのが有用です。糖尿病は万病のもとで神経障害を起こすこともあり、神経伝導検査も重要です。高脂血症は血液を置いていてビックリするようなこともあります。生活習慣病では肥満も伴いますが、肥満の結果睡眠時無呼吸症候群を併発し、昼間の眠気を起こすこと多いです。これらの生活習慣病は不眠も影響して悪くなることが報告されています。さらに放置すると脳血管障害を発症することもあり、早めの対応が大事です。生活習慣ですからその是正は一朝一夕にはいかず、食事療法、運動療法が大事です。食事は塩分少なめ、カロリー摂りすぎ注意、脂肪分摂りすぎ注意を心掛け、食べ方も一つの方法です。ウォーキングもやり方があり、正しい姿勢でやや早めでやや長めに定期的に続ける必要があります。薬は抵抗があり、サプリを手軽に使用する人がありますが、チェックしてみると効果ないこともありました。生活習慣改善でも難しい場合には薬剤を考慮しますが、種々の機序があるため患者さんの状況により内服薬を選択します。ただ、内服後もしっかりと効果が出ているかを管理することが重要です。神経内科医としては生活習慣病から脳血管障害への進展を断ち切りたいです。豆まきのように鬼(過剰な塩分、過剰なカロリー、過剰な脂肪)は外でよりよい生活を送れるようにしたいです。少しでも地域に役立てるように頑張ります!