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日本自律神経学会

診療後最終便で深夜にさいたま到着です。日本自律神経学会のシンポジウム9『睡眠と自律神経』で発表させていただきました。テーマはレム睡眠行動障害の自律神経障害でした。

シンポジウムの概説します。

まず、覚醒、ノンレム睡眠、レム睡眠と自律神経系に変化します。睡眠時無呼吸症候群や種々の原因により夜間高血圧になることがあり、心血管系疾患のリスクとなります。24時間血圧計や夜間血圧測定の確認の上、対応が重要となります。閉塞性睡眠時無呼吸症候群も無呼吸の低酸素や交感神経亢進により動脈硬化を起こし、脳血管障害のリスクにもなります。脳圧の亢進も引き起こし、頭痛の原因にもなります。周期性四肢運動、頸部ミオクローヌスを含めた睡眠関連障害は交感神経機能亢進と共に覚醒反応を起こすことが問題となります。

睡眠、覚醒が切りはなせない関係であるとともに自律神経も交感神経、副交感神経のバランスで成り立っております。これらの変調が種々の病態に絡んでくるため、一つの病気だけでなく、身体全体を考慮しての対応が必要です。