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aPD講演会 in 鳥取

 仕事終了後に講演会出席です。デュオドパという新しいパーキンソン病の治療薬に対する話で、福岡大学の神経内科 藤岡先生、消化器外科 山下先生の講演を聞きました。鳥取大学神経内科から高橋先生が3症例の導入例の話がありました。この3症例は私が絡んだもので、そのため閉会の辞を任されました。鳥取大学に導入するときに福岡大学の話を聞いて参考にさせていただいたため、感謝の言葉を述べ、出席されいていた鳥取大学消化器内科 八島先生には処置でお世話になっており、感謝を述べさせてもらいました。

パーキンソン病はドパミン細胞が減少することにより主に運動が円滑に行えなくなる病気です。そのためドパミンを補充するような治療を行いますが、病状が進むと薬が効かなくなったり(wearing off)、効きすぎたり(dyskinesia)するような症状の変動が出てきます。そのために、薬剤調整を行うのですが、なかなかうまくいかなくなることが現状です。その状況に対して、胃ろうという直接胃からチューブで薬剤を投入する方法で治療を行うのがこの治療法です。お腹よりチューブを入れるという処置が必要で、ポンプを持ち歩かなければいけないデメリットはありますが、3人の方に使用した経験でもビックリするような効果が得られました。閉会の辞でも述べましたが、『レナードの朝』で見たような衝撃を当時受けたのを覚えています。いろいろと問題点もありますが、今後このような治療も含めてパーキンソン病患者さんの治療が少しでもうまくいくように考慮して診療を続けていきたいと思います。