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もしかして、それってむずむず? 

むずむず脚症候群、Restless legs syndrome (RLS)は、寝ようとして寝床に入ると脚を中心にむずむずする異常感覚が出現する病気です。不快な耐えがたい感覚でじっとしていられない、動くと良くなる、じっとしているとまた症状が出現する、夜に症状が多い等が特徴です。診断基準ができたのも1995年と病気としての認識があまり進んでいません。以前、鳥取県大山町で調べた調査では1.8%(Nomura T, et al. Mov Disord 2008)、全国でのInternet調査では4.0%(Nomura T, et al. Sleep Biol Rhythm 2008)で日本でも1~4%の方が症状を持っているという報告があります。

西欧では5~15%の患者さんがいるという驚きの結果ですが、自分で調査をしてみると軽症の方から重症の方までおられる中、癖だと思っていたとか病気としての認識がない状態です。当時51人の患者さんにインタビュー時に治療を促しましたが、皆さん治療を希望されませんでした。結果的には3人の患者さんが治療に来られ、満足していただきました。今回、クリニック開院してみると、普通にRLSの患者さんが受診され、ビックリしました。ただ、この病気は最近の診断基準にオチがついておりまして、しっかりとした鑑別診断をすることとなっています。つまり、他の病気と間違えることがあるとのことです。まずは、このような症状があるときはRLSの可能性があるので、お気軽に相談いただければと思います。

キーワードはURGE(衝動)