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Lacosamide Round Table Discussion

てんかん薬の研究会です。てんかんは100人に1人いると言われており、意識を起こしてけいれんするイメージが強いですが、種々の症状があります。脳波等で検査の上診断を行いますが、半数の方は1種類の抗てんかん薬で発作をコントロールできます。しかし、一部に難治性の方もおられ種々の薬を使うこともあります。抗てんかん薬はNaチャンネル阻害など細胞の興奮性を抑えることにより効果を発現します。そのため、眠気、ふらつき等の副作用も出現しやすくなります。以前のお薬は血中濃度を測定し治療域に入れる必要がありましたが、最近の薬剤は治療域が広いために効果と安全性が高くなっています。今回のラコサミドはNaチャンネル阻害薬ですが、従来と異なった作用をします。種々の薬剤があるため、作用、効果、副作用を考えながらの治療となります。治療の基本は徐々に増量というのが大事だという話でした。使用させていただいている患者様もいますが、期待できるお薬の一つです。